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日記やら、食べ物やら、音楽やら、学生生活やら


by nemshima
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2005/11/19(Sat.)

甲州日帰り旅行。
2005/11/19(Sat.)_b0006289_2471515.jpg大学時代の友人と、山梨に日帰り旅行に行って来た。
八王子インターから中央道を通り、甲府に12時頃に到着した。ご当地の名物と言えばほうとうなので、まずはこれを食べる。
実は前日に、マッサージ店Raffineに行って。「明日初めて甲府に行くんだけど」と話したら、ちょうどたまたまその店員さんのおばあさんが甲府に住んでいるとか。そこで教えてもらったのが、このほうとう屋「小作」。
実際は、彼女は店の名前までは覚えていなかったのだが、ネットで調べてみると、どうやらこの店らしい。ホームページを見たら5%割引のクーポンがあったので、印刷して持って行った。

2005/11/19(Sat.)_b0006289_2474157.jpgもうすでに結構混んでいて、入口で名前を書いてしばらく待った。ようやく食べる事が出来たのは、40分くらい経ってから。まあ、ほうとうは煮るのにも時間がかかるから仕方がない。
僕が食べたのは「豚肉ほうとう」。「かぼちゃほうとう」だけだと物足りないと思ったので、ちょっとトッピング。一緒に行った友人が頼んだコースには馬刺が付いて来て、それを一切れもらったりした。
それにしても、やっぱりほうとうって食べ物は「猫舌の敵」。もともと粉を落とさないで、煮込んでいるので、汁にとろみがあって、さらに鍋に入れて出されるので、なかなか温度が下がってくれない。美味しいのだけれど、猫舌にはつらい食べ物だ。そういった猫舌の人の為か否か、「ほうとう」の麺を冷たく冷やし、温かい具沢山のつゆで味わう、「おざら」というものもあるらしい。

2005/11/19(Sat.)_b0006289_2475878.jpgその後向かったのは、甲府駅の北側にある武田神社。ここは武田三代が居住した「躑躅ヶ崎(つつじがさき)館」の跡。なので、堀や土塁、石垣が今でも残っている。非常にこじんまりした造りだし、安土桃山時代以降の城に見られるような華々しさはないけれど、これはこれで趣きがある。短いけれども散策路があって、あまりにきれいな紅葉があったので写真に撮ってきた。

2005/11/19(Sat.)_b0006289_2533828.jpgまさかこんなところから見えるとは思っていなかったのだが、この武田神社から富士山が見えた!! 天気に恵まれたおかげだろう。
僕が普段見ている富士山とは逆の方向からの富士山。「裏富士」って言葉があるらしいけど、山梨の人にとってみればこちらが表で、僕が見ているのが裏な訳で。あまり印象の良い言葉ではないと思う。

2005/11/19(Sat.)_b0006289_253483.jpgこちらは甲斐 善光寺。全国各地に善光寺は沢山あるけど、本家は長野にある信州 善光寺。長野の善光寺には2,3回行った事がある。
さて、この甲斐善光寺は、「武田信玄が川中島の合戦の折、信州 善光寺の焼失を恐れて、御本尊善光寺如来をはじめ、諸仏寺宝類を奉遷したことに始まります」ってあるけど、なんだかきれい事に聞こえない事もない。実際は、民間信仰の権威となるものを自分の近くに持ってきたかっただけじゃないのかな? って思ってしまう。実際、「躑躅ヶ崎(つつじがさき)館」の跡地である武田神社から車で15分たらずのところに位置しているし。
ここは信州 善光寺のお戒壇(おかいだん)に比べると規模が小さいが、似たようなお戒壇めぐりが出来る。本尊の真下に真っ暗闇の地下通路があって、この途中にある鍵に触れる事に寄って、ご本尊と結縁できるというもの。
改めて感じたけど、僕は暗いところは苦手です。以前自分が高所恐怖症なのを忘れて、間違って観覧車に乗ってしまった、って事があったけど。今回も、自分が暗いところが苦手だって事をすっかり忘れていました。それでも、こちらは「恐怖症」って程ではないので、パニックにはなりませんでしたが。

2005/11/19(Sat.)_b0006289_2553737.jpg信玄の菩提寺である恵林寺(えりんじ)で、今回の旅の目的のひとつである精進料理を食べる。
野菜の煮付けや、こんにゃくの刺身、山草の天ぷら、白和え、胡麻豆腐、漬物など。その他、写真には写っていないが、抹茶とお茶菓子が最初に出て。お麩で作った佃煮とご飯、みそ汁がついて2,700円、ってのはちょっと高かったかな。観光に来ているのだから仕方がないか。。。
それよりも、失敗したのが、食べる時間。ここ恵林寺に到着したのは16時過ぎ。先程ほうとうを食べたのが13時頃。ほうとうは結構腹持ちがよくって。本当は、精進料理はもっとお腹を空かせてから食べるべきだった。でも、お店が16:30までしか開いていないのだから仕方がない。

2005/11/19(Sat.)_b0006289_2554853.jpg恵林寺の拝観時間は16:30までで。精進料理を食べ終わったら、時間ギリギリだったのだが、見せてくれた。
本殿から信玄の霊廟へ続く廊下はなぜかうぐいす張りになっていた。本殿の裏にある庭園は池が「心」の字をかたどったという「心字池」。いろんなところに「心字池」はあるけど(例えば、東京大学の本郷キャンパスにある、通称「三四郎池」)、僕はどこをどう見たら「心」って字になるのか分かったためしがない。

2005/11/19(Sat.)_b0006289_2555911.jpgこれが、「安禅不必須山水 滅却心頭火自涼/ 安禅は必ずしも山水を用いず、心頭を滅却すれば火も自ら涼し」で有名な三門。織田軍に火をかけられた三門で百余名の僧侶が亡くなったとの事。その時、快川国師って僧はこの言葉を残し炎の中に身を投じたとか。この言葉が、三門の両脇に掲げられている。
現存する三門はその後、安土桃山時代に再建されたものらしく、規模は小さい。とても百余名が上られるような大きさではないが、造りはなかなか立派。

この後、恵林寺のすぐ近くにあるはやぶさ温泉に寄った。ここを選んだ理由は「飲める温泉」だから(結構、硫黄のにおいがしていたけど、本当に大丈夫なのかな?)。それと、僕は温泉は好きなんだけど、あまり温度が高いと長く入っていられなくて。その点、この温泉は比較的温度が低くて。実際、露天に入っていると、ぬるすぎると思うくらい。結局、30分以上湯につかっている事が出来ました。

帰りは事故渋滞にも巻き込まれたり、頭痛に襲われて、友人宅で1時間半横になったりしましたが、無事に24時過ぎに帰宅。
by nemshima | 2005-11-19 23:59